レジェンドは夢のあとに【8/18完結】
17階には、AからFまで分かれて、レッスンスタジオがずらりと並んでいた。
奥から二番目のEスタジオに向かっていく。
――なんだか、あたしまでドキドキする。
「おつかれーしょん」
林田さんが爽やかに、いつもの台詞と共にドアを開けた。
とたんに、音楽の余韻が耳に入ってくる。
林田さんが先に入った。
あたしはドアを開けて、アキトに「どうぞ」。
――やばい。
オーディションの前なんかよりも、ずっと胸が高鳴る。
熱い、ドキドキと、興奮。
「おせぇよ」
あの高飛車な声がした。