君がいたから
『永遠の青、永遠に美しいまま
色褪せはしない青
見ていると不安になる時もあるけど
いつも、僕らを包んでくれる』
音楽室へと急いで向かっていると
もうすでに上総が来ているのだろう
ピアノの音と歌声が聞こえた
「この歌詞・・・」
そういや、俺の名前を聞いて
歌詞にしたいっていてたな・・・
できたのか
「かず・・・さっ!!」
勢いよくドアを開けた
普段運動しないくせに
こんなに走ったからか
息がものすごく荒れていた
息を整えてゆっくりと顔を上げる
其処に居たのは、上総と・・・
「・・・誰?」
見たことない人
見たことない上総の表情
「あっ!青くん!」
上総が俺に気付いてこっちに駆け寄ってくる
「友達か?かず」
上総の後ろから話しかける
背の高い上総よりももう少し高い背の男性