君がいたから

どうせ、上総はふられる
俺には関係ない

そんな酷いことまで
心の中で思ってしまう

「うん、有難う」

上総は、そんな俺の心中なんて知らずに
笑顔でそういい残して
この場から去ってった

上総、泣くかな・・・
ふられたら泣くよな
普通・・・

見たくないのに
上総の泣き顔なんて

でも、ふられてほしいな
なんて思ったり
いや、ふられるだろうな
なんて思ったり

矛盾を繰り返す心

なにも、こんなむきになるこのとじゃないんだけど
好きだからかな?
こんなに苦しいのは・・・

自分が情けない
大人気ない・・・・

「って、大人じゃないか」
「な~に言ってんのぉ?」
「!!!!」

後ろからいきなりかけられた言葉に
とっさに声の主を突き飛ばす

「いってぇ・・・・」

あ、この声
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