大学生、それぞれの恋愛
流れていた景色が止まり、灰色のホームが窓から見えた。
ホームに出ると、ひんやりとした空気が感じられた。
あぁもう冬になったのか、と改めて感じられる。
鼻をツンとさせるくらいの冷たさを感じ、改札口を目指す。
改札口の向こう側。
そこに香耶の地元が広がっている。
香耶に着いた、とメールしていないことに気がつき、定期で改札を通る途中携帯をポケットから取り出した。
人はそれほど多くはいない。
スーツを着て、疲れたような顔をしているサラリーマン。
俺達と同じように茶髪でかばんを持った大学生。
俺から見たらかなり小さい身長の女の子。きっと女子の中では少し小さいね、くらいに言われるくらいの身長なんだろうけど。
その女の子を少しじっと見た。
…香耶だ。