嘆きの天使-ジュニアイドル葵の事情-

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放課後、
通学路から

少し離れた本屋にやってきた。



国道に面した
大きな本屋なので売っているとは思ったが、

週刊誌や少年誌のラックには無かった。


そして一番隅っこにある青年誌のコーナーに足を運ぶ。



顔も名前も知らない水着の女性が
表紙になった雑誌が

何種類も置かれてある。



“新作AV”


“脱ぎ系アイドル”


“ロリ顔風俗嬢”



色んな見出しが
色鮮やかに書かれた雑誌コーナー。




となりで立ち読みをしている中年の男性が

気まずそうに私たちを見ていた。



私はその場から立ち去りたかったが、

面白がっている紗希は、

「ね?どれ??」と平気な顔で尋ねる。



私には、
既に『ピュアハート』が目に入っていた。



あれだよ!と言うのは簡単。



でもホントに見せて良いものだろうか。



ここに無かった…ということも出来る。


……どうしよう。




「……それにしても
こういう雑誌って色々あるんだね」



紗希は一冊の雑誌を開きながら言った。



「これ見て!!すごい!!」



紗希が見ている雑誌は
新作AVの紹介ページだった。



撮影風景の様子を
女優の吹き出しつきで、

丁寧に描写されている。



男女の行為が写っている雑誌を
平気で見ている紗希と比べ、

私は顔が真っ赤にさせていた。



私は子供なのかな……。


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