Hateful eyes ~憎しみに満ちた眼~
マーク「ひ、ひえぇええ~~~~~~~~~」

情けない声をあげながら、マークは頭を抱えて教室の角へと転がっていった。

マークの行動に生徒全員が笑う。

サラだけは、あっけにとられて見ているしかなかった。

「あれ?ストリクト先生。その子誰ですか?」

別の生徒で、金色の髪の女の子がサラを指差し、ストリクトに尋ねる。
するとストリクトは実にわざとらしく、周囲の生徒とサラを威嚇するような発言をした。

ストリクト「あぁ、そうでした。紹介が遅れました。
彼女はサラ・フィーラス。
16歳ですが、特待生として、私自ら教えることになりました。
……そうそう、彼女と比べたらあなた達が可哀相です。はっきり言って、レベルが違いすぎますので、自分達と同じように考えず、自身の力を伸ばすことに専念なさい。いいですね?」

ストリクトの"私自ら"という台詞に生徒全員が目を丸くしたのを見たサラは不思議に思った。
ストリクトはサラに向き直り、一瞬確かに意地悪い笑みを見せると、なだめるようにサラに言う。

ストリクト「サラ。この者達は私の教え子です。
躾はしてあるので、妙なことをされる心配はありません。大学内を案内させてあげるといいでしょう」

……妙なことって何だろう。

疑問に残ることと、とんでもないこと言ってのけた後、ストリクトは「では私は会議がありますので」と言って教室を出て行った。

生徒達に変化があったのは、ストリクトが教室を去ったすぐ後だった。

生徒達は、今度はサラを取り囲み、次々と言葉を発した。

「ね、君マジで特待生!?」

「ここけっこうレベル高い大学だぜ!?」
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