xxxFORTUNE



思わぬ救世主のおかげもあって、あたしは四つ葉のクローバーのある場所を入手。

話を聞く限りだと、道端にありそうな雰囲気よね。


……にしても、クローバーなのにハートの形だなんて不思議だわ。


片手に傘を握りしめて、行く先々で草を見つけるとしゃがみ込んだ。

だけど、どうしても見つからない。


もしかして、見落としてる……?



周囲の人たちの視線も忘れて、一生懸命探す。

それでも、全然見つかる気配がない。



いつの間にか空が暗くなって、地面に小さな染みがいくつもできていた。



雨……?


握りしめていた傘を開いて、濡れるのを防ぎながら来た道を戻る。



もう何時間探したかわからない。

結局、何の収穫もできないまま。



「あら、あなたはさっきの」



気づけば、お花屋さんの前で先程話した男の子を、今度はケーキ屋さんの前で見つけてしまった。


あたしよりも少し背が低い。

持っていたはずの小さな花束は、その手からなくなっていて。






< 261 / 300 >

この作品をシェア

pagetop