xxxFORTUNE
思わぬ救世主のおかげもあって、あたしは四つ葉のクローバーのある場所を入手。
話を聞く限りだと、道端にありそうな雰囲気よね。
……にしても、クローバーなのにハートの形だなんて不思議だわ。
片手に傘を握りしめて、行く先々で草を見つけるとしゃがみ込んだ。
だけど、どうしても見つからない。
もしかして、見落としてる……?
周囲の人たちの視線も忘れて、一生懸命探す。
それでも、全然見つかる気配がない。
いつの間にか空が暗くなって、地面に小さな染みがいくつもできていた。
雨……?
握りしめていた傘を開いて、濡れるのを防ぎながら来た道を戻る。
もう何時間探したかわからない。
結局、何の収穫もできないまま。
「あら、あなたはさっきの」
気づけば、お花屋さんの前で先程話した男の子を、今度はケーキ屋さんの前で見つけてしまった。
あたしよりも少し背が低い。
持っていたはずの小さな花束は、その手からなくなっていて。