xxxFORTUNE
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目を覚ますと、そこは見覚えのある部屋だった。
クラクラする頭に違和感を感じながら上半身を起こすと、ベッドに突っ伏して眠る愛琉さんがいる。
そのすぐ横で、鈴が縮こまって目を細めていた。
この感触は、数日前のふかふかのベッド。
当たり前だけど、ここは愛琉さんの部屋で。
もちろん愛琉さんがいるのは当たり前で。
じゃあ、どうしてあたしはここで眠っていたの?
それに………
「あーいーるーっ、やっぱりダメじゃん。
里音はいいけど、誠もホタルも全然役に立たないよ…って、」
それに、額に貼ってある何かが瞼にぶつかって視界を遮る。
「ちょっ、先輩、起きちゃダメだって。
病人はおとなしく寝てないと」
愛琉さんの肩をトンと叩いた恋千くんが、慌ててあたしをまた横に寝かせた。
「病人って?」
体を倒しながら、覗き込む恋千くんに尋ねてみると、ため息ひとつ。
「先輩記憶ないの?
洋館のちょこっと先の道で倒れてたんだよ」
「倒れてた……?」
「帰りが遅いって、ちょうど里音と話してたんだ。
そしたら愛琉が先輩抱えて帰ってきたから、全員で大騒ぎ───」
「うわぁぁあああん、どうしよう、カミサマ助けてぇぇぇえええっ」