太陽に恋をした
拓真のせいだなんて、絶対に気付かれたくなかった。
だから、私は『何でもないよ』としか言えない。
拓真が呼び出されて、告白されるたびに……もし、拓真に彼女が出来たらどうしようって不安になってしまう。
でも――拓真が告白を断ったと分かると、心から安心する。
そんなある日、朝練のため体育館へ行くと、拓真と遥斗が二人で話していた。
今日は、遥斗と亜希も朝練に参加する日だったことを思い出した。
『お前さ、菜月のこと……どう思ってんだよ』
遥斗が拓真に、そう問い掛けていた。
話の内容から、私は体育館の中へ入れずに……2人の会話に耳を傾ける。
遥斗の質問に対して、拓真の答えはなんとなく予想がついた。
いつも通り、友達だって……言うに決まってる。
期待なんて微塵もしない。
「菜月は男友達みたいな感じで、何でも話せる唯一の女子だよ」
遥斗の問い掛けに、そう答えた拓真は笑顔だった。
拓真にとって、私は男友達?
そう聞いた瞬間――私は凄く悲しくなった。
あんなにハッキリ言われたら、告白した所でフラれるのは目に見えてる。
それ以前に……女として見てくれていないことに愕然とするばかりだった。
でも、いつかは……この想いを伝えたい。
そして、私を女として見て欲しい……そんな日は、永遠に来そうにないと感じるしかなかった。