私立聖ブルージョークス女学院
 翌日、僕は校長室を訪ね退職願を提出した。校長は少し困ったような微妙な笑みを顔に浮かべながら僕にこう言った。
「まあ、お若い男性の先生では、いろいろご苦労があるだろうとは予想していましたが……分かりました。これは一応お預かりしましょう、ですが、せめて卒業式には出席してやってくれますね?最終的な結論はその時でよろしいでしょう?」
「あ、はい。もちろん卒業式までは……」
 そして僕は校長室を後にした。
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