雨をあびるアジサイ


「ど、どうしてあやまるん――」


「私……前にこの部屋であなたの日記を……見たの」


ぼくをさえぎって、美里は切り出した。


「そ、それで好みを?」


「…………」


申し訳なさそうに、無言でうなずく美里。
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