君を傷つけたのが僕だとしても・・・
けど、先輩は違う。


仕事でも、生活でも
十分に伊織を幸せにできる。


それだけの器がある。


俺は男として完璧に負けている・・・


美味しそうにビールを飲む先輩の横で
俺はただ悔しくて俯いていた。



くそっ・・・


くそっ・・・


俺は見えないところで
拳をギュッと握り締めた。





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