lacrimosa
「わかっ、…た。
わかったよ、アンジェロ…」
(…私、ちゃんと、やるから)
「アンジェロがそうしてほしいなら、そうっ、グスっ、…そう、するから…」
アンジェロが本当に天国に行きたいのかどうか、サーシャにはわからない。
けれど、嗚咽を堪えながら必死にそう言った。
一番悲しくて、辛くて、怖いはずのアンジェロが涙の向こうで微笑んでいる。
(…私も、強くなら…なきゃ)
アンジェロが笑ってほしいと望んでいる。
(…笑わ、なきゃ)
サーシャはぐしゃぐしゃの顔を拭ってにっこりと、精一杯に歪な笑顔をみせた。
それを見て柔らかに微笑むアンジェロの表情は慈愛に満ちていて。
神様が何と仰ろうと、彼こそが正真正銘本物の天使なのだと、サーシャは思った。
(…みてたい)
見ていたい、ずっとその笑顔を。
大
好
き
―――アンジェロ、