ありえない彼氏
私はそっと翔太に布団をかけると、音をたてないようにゆっくり部屋を出る。


そして台所で翔太のおかげで作り慣れたプリンを手早く作ると、一度家に戻り、お父さんにビーフシチューの作り方を紙に書いてもらうと、再び翔太の家に戻った。


(料理はあんまりしないから不安だなー…)


そう思いながらも、クリスマスなんだからやっぱり自分の作ったものを食べて欲しいため、レシピを見ながらゆっくりと作っていく。


少し時間がかかりつつもできあがったビーフシチューを味見してみると、お父さんのにはおよばないものの、ちゃんと美味しいものが出来上がった。

「あとはゆっくり煮込むだけっと。」


借りていたエプロンをはずし翔太の部屋に戻ると、翔太はまだ眠っていた。


…そういえばいっつも翔太には起こされてばっかりだから、寝顔って新鮮…。


すやすやと気持ちよさそうに眠る翔太は少し幼く見える。



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