ありえない彼氏
ゆっくりと起こさないように翔太のふわふわの髪を優しく撫でると、寝ているはずなのに手の方にすり寄ってきた。

「……ほんと、猫みたい…。」


ふふっと笑いながら、ふとこの間の翔太の言葉を思い出す。

“そりゃあ…したいけど……”
“由香はさっきのこと気にしなくていいからね”



翔太はいつも私のこと考えてくれて、私が嫌なことは絶対にしなかった…。

いつも自分の気持ちは後回し。

何をするにしても私を優先してくれた。


「…たまには自分の気持ち、優先してくれていいのに……。」


ぼそっと呟くと、翔太の方から「んぅー…」と小さな声がした。



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