鬼に愛された女
ゆっくりと目を開ける
開けて見えたのは、最初に見た花が散ってしまった桜の木だった
「え?本当にわたくしの力?」
「そうだよ?やったな。これで美月も立派な鬼だ」
子供のように無邪気に喜ぶ神威に、美月はつい、可愛いと思ってしまった
「あの、かむ……」
「貴様ら!こんな所で何をしている!」
若い声の男が、二人に近づく
「それはこっちの台詞だ。何者だ?」
美月の姿が見えないように、神威は立った
「む?貴様妖怪だな。ここが小槻家の屋敷と知って入ったのか?なら祓われても文句はないな」
数珠を取り出して、神威を睨みつける