鬼に愛された女


「俺をそこら辺の妖怪と一緒にするなよ。俺は強いぞ?」


「ふんっ。貴様、この小槻京助を知らないのか?」


「知らん。人の子になど興味はない」


「あ、あの」


今まで黙っていた美月が、手を小さく上げて話に入ってきた


「小槻京助って、あの小槻京助ですか?わたくしです」


神威の背から顔だけを出して男を見つめる


男はきりっとした目に、癖のある髪


まちがいない。この人は……


「わたくしは小槻月子。あなたの従姉妹です」






< 173 / 361 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop