shining☆moon‐私の王子様‐
栗色の髪。
透き通った綺麗な肌。
見る人全てを魅了する極めて美形の見本。
異国の王子様のように…。
「ケーキ好きなの?」
「…え、いえ。ク、クリスマスプレゼントに」
「クリスマスプレゼント?」
男の子は驚いた表情をしてのちに柔らかい笑顔と変わった。
「…大切な人が居るんだ」
「……え」
どうしたのかな…。
なんか切ない顔してる。
私、なんか気に触ることしたかな?
「あ…、ごめんごめん。はい本」
ユリアは男の子から本を受け取った。
「どうして?」
「だって欲しがってたじゃん。…大好きな人に作ってやりな」
男の子は背を向けて歩き出した。
「待って!!」
ユリアの声に男の子は立ち止まる。
「お名前…は?」
男の子はクスクス笑って、柔らかい笑顔と共に、
「クロード・メイヴィス」
ドックン…――
あ…れ……?
何だろう。
この感じ。
私を一気に目前が襲う。
まただ。
また、私の頭の中に、何かが入ってくる。
『クロード!!待ってよ』
『遅いんだってば。ユリアとフレンが』
『うっせーぞ!!ばーか!』
そこに写るのは浜辺で走っているユリアとフレンと……クロード。
これが、私の記憶…?
そこにいるのは誰?
さっき……クロードって…。
クロードは一体誰なの?
私とどんな繋がりがあるの?
頭が痛いよ………。
フレン………。