君桜
「とりあえず、まだ治ったわけじゃないよ?熱はまたコレから上がるし、家に帰ったら薬を飲んできちんと寝ること!」
「…はい」
返事をすると再び笑い、あたしの頭をクシャっと撫でた。
「いやー、葉奈ちゃん可愛いなー」
…は?
「おい、あんま触んな」
あたしの頭を撫でていた手を、学さんが振り払う。
「やー、学先輩のドケチー。独占欲強い男って嫌われるぞー。ねぇ、葉奈ちゃーん」
「へ!あたし?」
「おい!葉奈に余計なこと吹き込むな!」
…と、とりあえず、この人と学先輩は仲がいいんだね。
「お世話になりました」
「はい、お大事に」