君桜
「お前、名前は」
「…っ!…林です…」
「テメェの上司、名前言えや」
「……町田さんです」
「ああ、あのババぁ」
え?何?
どういう話?
「…首な。お前」
「え!?」
看護師は次第にガタガタ震えだした。
「すいません…!次がないように気をつけますから…!!」
「馬鹿か!!テメェが看護師でいる資格なんかねぇんだよ!!相手が誰だろうと私情に走る奴に、頼ってくれてる患者さんを任せられねぇんだよ!!」
「…何か、すいませんでした…」
病院の入り口で、さっきのお医者さんに頭を下げる。
「えー?葉奈ちゃんが謝ることじゃないよー。だいたい葉奈ちゃん、被害者だしね!」
そう言って再びあの優しそうな笑顔を見せてくれた。
結局あの人は今日中には病院から出ていってもらうらしい。
やっぱこの人、お偉いさん?
てか、‘‘学先輩’’って…。
先輩?
この人と、学さんってどういう関係?