君桜



高校生になったら家を出ようと貯金までしていたのに、その金を使ったのはこの男。



あたしが家を出る計画を何らかの方法で知ってしまったのかもしれない。



怒って、ブチ切れて、預金が0になるまで使い果たしてしまったのだ。



「…知らない…」



首を振って否定する。



「ウソつくなァ!!早く出せ!ださねぇとお仕置きするぞ!!」



「…ホントに…、知らなッ…」



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