心の声を聞いて
帰り道。あたしと和音は無言だった。
でもあたしは、もっと色々話したかった。
だって、一緒に帰るのはすごく久しぶりなんだよ…。
電車は、10分もしない内にきた。
「ユイ…。大丈夫か?椅子に座りなよ」
「…うん。和音…優しい…ね。何時もの和音じゃないみたい…」
「…お前、本当は元気なんじゃないのか?」
「えへへ…」
トン……
「?」
「元気じゃない…怠い…から…肩かして…」
「!……おぅ」
嘘だよ。和音。
怠いなんて…
ただの口実…だよ。