心の声を聞いて
「…はい」
昼食。何時ものように、屋上で和音とご飯を食べる。
…端からみたら、恋人とかって思われるのかな。って、少し自惚れながら、毎日ご飯を食べる。…。虚しいけど…。
「ん?何?」
「お…お礼…」
照れながらに、チョコレートのお菓子を渡す。
「…何の?」
「いいから!食べなさいっ」
半強制で和音にお菓子を食べさす。
こっちは恥ずかしいんだから早く食べなさいよね…っ。
「…ユイって。時々すっげぇ優しいよなっ」
「……っっ!!」
う…嬉しい事言う…じゃん…。
「…と、時々じゃないし…。和音には、毎日…優しい…つもりだし…」
「え?何か言った?」
「…あのさ…和音。和音はさ、無邪気な所が良い…ていうか…。17年間一緒にいて飽きた事ないし…。だから…和音と別れたくなる気持ち…あたしには分かんない…。」
…て。あたし、何急に語っちゃってんの!?きゃぁぁ!!
「…じゃあさ、ユイはさ…俺の事どう思ってる?」
和音はすごく真剣な顔で見つめてきた。
いつもの無邪気な顔とは全然違う。
……っっ。
「あ…たしは…」