スカイ
それから森くんと理穂ちゃんは何度か言い合いしながらも、なんとか時間までに弁当を食べ終えた。
先生から声がかかる。
「はい、食べ終わったなー?飯盒炊飯の場所に移動するぞー」
最初は飯盒炊飯。
班でカレーを作るのだ。
私は野菜を切る係。
真子と一緒だ。
真子は人参、私は玉ねぎを切って…。
案の定、目に染みた。
「うぅ、真子があたしを泣かせる」
「あはは、私なんもしてないよ」
「えーん」
泣き真似をすると、真子はよしよししてくれた。
全部の野菜を切り終え、火を起こしている前田くん、森くん、理穂ちゃんの所へ向う。
「あんた本当にばか?そんなにバタバタバタバタ内輪で扇いだら火消えるに決まってんじゃん」
「お、俺はもっとデカイ炎にしようとだな…」
「デカイ炎!?何言ってんの。消えてんじゃん」
「うっ……」
また森くんと理穂ちゃんが言い合いをしているようだ。
今回は、理穂ちゃんが圧倒的に勝ってるなぁ。
「はいはい、野菜来ましたよ〜。火またおこして」
真子が2人の間に入って、テキパキと指示を出す。
私はちらりと前田くんの方を見た。
前田くんは、呆れてその辺にあった椅子に座っていた。
その姿から、やる気のかけらも感じられなかった。
少し皆から離れた場所で。