スカイ
「前田くんも、一緒に火おこそう」
「ああ、うん」
つい話し掛けると、素直に来てくれた。
「おー前田!俺苦手っぽいからやってくれよー!」
森くんに頼まれて、無表情で内輪を動かす前田くん。
すると少しずつ火が大きくなっていった。
「すげぇぇ!!前田上手いな!職人みてぇ」
「何の職人よ」
すかさずツッコミを入れる理穂ちゃん。
この二人、漫才コンビ組めば面白いだろうな。
「じゃあご飯炊こう。あと野菜が入った鍋に水入れて」
真子に言われて、その通り皆が動いた。
野菜を炒め、水を入れた。
前田くんは火の管理。
確かに、上手。
それからルーを入れて、しばらく煮込んで…。
ご飯も時間ぴったりに取り出して、お皿に盛った。
「完成だー!」
森くんは嬉しそうに叫んだ。
そして「いただきまーす!」と勢いよく食べはじめた。
私も手をあわせて、食べはじめる。
「おいし〜!」
「ヤバいね、超美味いじゃん」
「うっめーーーーー!!」
本当に、すごく美味しく出来た。
野菜もいい感じに柔らかい。
前田くんも、少し顔が綻んでいた。
飯盒炊飯は大成功だった。