スカイ

「前田くんも、一緒に火おこそう」

「ああ、うん」

つい話し掛けると、素直に来てくれた。

「おー前田!俺苦手っぽいからやってくれよー!」

森くんに頼まれて、無表情で内輪を動かす前田くん。

すると少しずつ火が大きくなっていった。

「すげぇぇ!!前田上手いな!職人みてぇ」

「何の職人よ」

すかさずツッコミを入れる理穂ちゃん。

この二人、漫才コンビ組めば面白いだろうな。



「じゃあご飯炊こう。あと野菜が入った鍋に水入れて」

真子に言われて、その通り皆が動いた。

野菜を炒め、水を入れた。

前田くんは火の管理。

確かに、上手。



それからルーを入れて、しばらく煮込んで…。

ご飯も時間ぴったりに取り出して、お皿に盛った。

「完成だー!」

森くんは嬉しそうに叫んだ。

そして「いただきまーす!」と勢いよく食べはじめた。

私も手をあわせて、食べはじめる。

「おいし〜!」

「ヤバいね、超美味いじゃん」

「うっめーーーーー!!」

本当に、すごく美味しく出来た。

野菜もいい感じに柔らかい。

前田くんも、少し顔が綻んでいた。


飯盒炊飯は大成功だった。

< 55 / 102 >

この作品をシェア

pagetop