スカイ

『スキだよ。
 良かったら付き合って』



シンプルにそう書いた。

ポケットに入った手紙をとても重く感じる。



円になって集まってすぐ、真ん中にある木の山にキャンプファイアー係の人が火をつけた。

皆はそれで盛り上がっているが、私はそれどころじゃない。

火がつくと、少しだけ暖かくなった。

そんな中、係が司会でレクを進めていく。

最初はクイズ。

次に『猛獣狩りに行こうよ』。クラス関係無しに動くから、そこで渡すつもりだ。

クイズ中、答えを考える余裕も無かった。

早くクイズが終わって欲しかったし、終わって欲しくなかった…。

それでも時間はずっと同じの早さで過ぎていく。



あっという間にクイズは終わり、『猛獣狩りに行こうよ』が始まった。

ルールは、係が言った言葉の文字数の人数のグループを作る、というもの。

係の声に合わせて皆が掛け声を出す。

「猛獣狩りに行こうよ」

『猛獣狩りに行こうよ』

「猛獣なんか怖くない」

『猛獣なんか怖くない』

「あ!」

『あ!』

「り、ん、ご」

皆が一斉に動きだす。


3人グループなのですぐに出来てしまい、中川を見つけることは出来なかった。

こんな時に限って、いつもみたいに早く見つけられないなんて。

それでも、次の「さくらんぼ」で中川を見つけた。

由香と一緒に近くまで行く。

だけど、途中で3人組に声を掛けられてしまった。

仕方なくその場に座り5人グループを作る。

でも、中川から目を離さない。

見失ったらいけないから…。

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