スカイ


係は次のお題を言う。

「り、ん、か、ん、が、っ、こ、う」

八文字。

皆がバラバラに動いて行く中、私はただ一人に向かって走る。




「…中川…っ」



中川が振り返った。

視線が合う。

ドキドキ、心臓がうるさい。




「何?」



あぁ、逃げ出したい気分。

でもきっと、ここを逃したら二度と言えない。

そんな気がするから…。




「あの、これ…」


皆は8人グループをなかなか作れなくて動き回っている。

私達は止まっていて。

私は、手紙を差し出した。



「ひ、1人で、読んで」



震える手で渡して、その場から逃げた。



何かがふっ、と軽くなるのを感じた。

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