スカイ
「ちゃんと歌いなさいよ!何よ口も開かないって!!バカ!」
「……」
ポカーン…とした表情の前田くん。
私はそれを見てもっと言ってやりたくなった。
「クラス皆で1つの目標に向かって頑張る、唯一の行事なんだよ!?なんで頑張ろうと思わないの!しかもうちのクラスの曲難しいんだし!そんなんじゃ女子皆から嫌われちゃうんだからね!」
ふん!と言って、私は準備室の方には入らず本の整理を始めた。
1人だけ図書室に来ていた人も、前田くんと同じようにポカーンとしている。
ふん、だ!
真面目にやらないからこうなるのよっ!
…1人来てた人はとばっちりで申し訳ないけど。
それからも2、3人くらい入って来たが、異様な雰囲気にすぐ出ていってしまった。
今は、前田くんと2人。
重い沈黙が流れる。
「な……なぁ」
前田くんが口を開いた。
「何?」
私は怒りもたっぷり込めて返す。