水恋

「ふぅ、無事に着替えれて、良かった…」


後ろ手で談話室の扉を閉めると、

「あっ!!!」

他校の女子何人かが、私を指差して声を上げた。

「執事の木ノ下君だ!!!」

あっ、そういえば。

この人達、模擬店に来てたなぁ、そういえば。

「ね、名前何?」

人生でナンパ二回目。

それも女子大生と女子高生。

正直な気持ち、嬉しくない。

まぁ、異性からのナンパも気持ち悪いけど。

「ね、聞いてる?」

「えっ、あぁ、うん。李津だよ」
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