牙龍 私を助けた不良 上
白猫は、まるでついて来いというふうに、くるりと振り返りながらテトテトと歩き出す。
・・・まぁ、いいか。
軽快に歩みを進める白猫は、迷路のように入り組んだ裏路地だけを通り、数分程して、そこから表へと出た。
目の前を見てみれば、そこには『Honey Angel』という看板のある店が正面にあった。
白猫は、それを見ている俺の足を小さい足で叩いた。見下ろしてみれば、中に入れと言いたいのか、俺と店を交互に見る。
「入れって言いたいのか」
『にゃー』
「(猫は入れるのか?)」