嘘カノ生活
間宮さんがUFOキャッチャーにのめりこんで数分後。
「ま、間宮さん」
「えー?って、うわっ」
気づけばあたしの両手にはあふれるほどのヌイグルミ。
持つので精一杯だった。
「すまん、熱中しすぎた」
そう言って半分ぬいぐるみを持ってくれた。
「間宮さん子供みたいでした」
「あ?そりゃ悪かったな」
「かわいかったですよ?」
「可愛いなんて言われても嬉しくねえよ」
少しふてくされたような間宮さんは、年下のようにも思えて、なんだかか可愛かった。
愛しいと思えたのは、弟達と同じ感情だと思う。
「あ、あたし、店員さんに袋貰ってきますっ」
ヌイグルミと間宮さんを残してゲーセンの中で店員を探す。
それから間宮さんと離れてすぐ、後ろから声をかけられた。
「ねえ、君良かったら一緒に遊ばない?」