堕天使の詩 (未完)
バイクだったらアクセル全開にしてブレーキしてるみたいな状態。
気持ちは解るが、思わず"あ〜あ入ってるわ"って浮かばざる得ない。



拓けた場所は工場痕の様で半分は倉庫がでかく間口を開けていた。
そこにも人気がなかった。
先頭に居た男が倉庫の奥に入って行く。

聞こえてきたのはさっきの男が誰かに報告した
「連れて来ました」
って、緊張した声だった。



奥に車が停められていた様で、誰かがソコに居た。
ドアの閉まる音と足音が聞こえてくる。


報告した男に頭を下げられその前を通り越し、こっちに向かって歩いて来た。

初めは暗くてよく見えなかったが[そいつ]はヤッパリ変だった。

見た目はホスト。場違い感100%
まぁ俺達は学生とか若者っぽく見えるから、知らない人が見るとこの状況は、無関係な子達がラチられた様に見える。

が、[そいつ]は違った。
店から来たでしょ!って感がめちゃくちゃ有って、"出張ホスト"にしか見えない。
有る意味"どんな関係者?"みたいな。

少し気だるそうに頭をかきながら、前髪を直す。

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