【モテ期到来】
「…って冗談だけど~!うちの学校の子と合コンするんだ!」
「…うん。そうみたい。」
「…楽しみじゃないの?」
「楽しみだよ!お前が来ないって聞いたから更に楽しみになった!」
ニッと笑って言うとアカリは「ひど~い!」と頬を少し膨らませた。
「私も頑張ろ!」
「おう、頑張れ!恥かかないようにな~」
俺は不安そうな感情に気付かれそうになってわざとらしく明るく振る舞う。
「よし…!太一、ちょっと見てて!」
またバットを持ってピッチングマシーンに挑むアカリ。
…いつになったらまともに打てるんだろ、アイツ…
今日もアカリのバットからは快音は聞けなかったのは言うまでもないだろう。