げーむ
私達は渋々、部屋に戻った。


「...これから第1試合目を始める。該当者は私についてきなさい。他の生徒は、此処で待機するように」


先生はすらすらと、まるで台本でもあるように言った。


第1試合目に戦う2人が、恐る恐る先生の後ろについていく。


パタン


視聴覚室の扉が、ゆっくりと閉められた。


「...光浦が...」


1人が口を開く。


それから、綾瀬が私に耳打ちした。


「光浦さんが...いなくなったら、私はどうなるの?」


「あ...そっか。相手だったもんね」


相手が戦わずして...いなくなってしまったら...。


『綾瀬稔さん。おめでとうございます』


突然、校内放送がかかる。


が、今までの人とは違う人のようだ。


『貴方の相手だった光浦美香さんが、強制排除された為、貴方は自動的に次に進むことが出来ます』


「...不戦勝ってやつ?」


誰かが呟いた。


『なので、今から迎えにいきます。大人しく待っていて下さい』


そこで放送は終わった。


「美崎っ!!どうしよう...」


途端に綾瀬が慌て出す。


「次に進んだら、絶対人を殺さないといけなくなっちゃう!!」


ガラッ


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