げーむ
だから何で私に、そう言おうとして、私は気づいた。


私は、泣いてるんだ。


「お、俺、今これしか持ってなくて...悪ぃ」


優しい光希。


だけど、私は貴方に勝たないといけない。


だって、綾瀬と約束したから。


私が益々泣き出したのを、自分のせいと思ったのか、光希があたふたし始める。


「え!?あ、俺なんかしたか?わ、悪い!!謝るから...!!」


「ち、違う、の。ウチ、なんて、無力、なんだ、ろって...」


絶え絶えに私が告げるのを、光希は黙って聞いてくれた。


「お前...だけが無力なんじゃねェよ。俺だって、さっきも今も、何も出来なかったし」


さっき教室で試合をしていた時、光希の試合は私より後だった。


だから、そこで何があったかは知らない。


でも、光希の様子からして、何かあったのは確かなようだ。


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