愛 ~①巻~
もう火が付いていた様子だ。

「りっ陸!大丈夫!?」
『大丈夫だよ…逃げなきゃ…』

火は沢山の所に燃え移っていた。

ボスン

鈍い音がする。

マッチ、全てが燃える。
「うぅ…陸…怖いよぉ…」

『大丈夫だから』

火事のベルが鳴る。

「早く消防車を呼んで!」

先生達が気付いたらしい。

『早くここから出よう!』

「うっうん」

俺達は出口へ向かう。

「キャッ」

未來は見事にこけた。

『未來!大丈夫か!?』
「うん…」

その時近くの柱が倒れる。

『未來!!!』

「え?」

ドカン

『未來!大丈夫か!?』
未來は柱の下敷きになった。

「痛いよぉ…助けて…熱い…よぉ」

『未來!今助けるからね!』

でも俺の力では無理だった。
< 186 / 408 >

この作品をシェア

pagetop