One Day~君を見つけたその後は~
私は、そんなことを悶々と悩んで、なかなか次のメールが書けずにいた。

すると。
そんな私の不安が伝わっちゃったのかな?

私の返事よりも先に、ヤマタロからこんなメールが届いた。

<安心しろ。あいつ、オレのことなんて見向きもしなかったから。あれは絶対、陽人狙いだな>

<えええーっ!> 


エリナの笑顔はヤマタロに向けられていたとばかり思っていたけれど、確かにあの時、ヤマタロの隣には陽人がいたんだよね。

……あれ?
陽人はどんな顔でエリナと話してたんだろう? 

それどころじゃなかったから、全然記憶にないよ(陽人、ゴメン!)。


……でも、それが本当だとしたら一大事だ!

<ダメダメ、それはマズいよー! チョコが怒るってば!>

<だよな。でも、それはそれで面白くなりそうじゃね?>

いやいや。そんな、面白がらないで欲しい。

チョコを本気で怒らせると怖いってことは、ヤマタロもよーく分かっているはずなのに。

<チョコの相手をするのは私なんだからね! もーう、こっちの身にもなってよ>

<ご愁傷様>

<あ! 今、絶対笑ってるでしょ?>

<分かった?>


──なんだか、不思議な気分だ。


<人ごとだと思って! 言っとくけど、火の粉は間違いなくヤマタロにも飛んでくるんだからね!>

<うわ、それは勘弁>


ヤマタロからひとつメールが届くたびに、伝えたい言葉はふたつもみっつも、次から次へと溢れ出て。

一文字ずつメールを打つのが、もどかしくて仕方ない。


……うん。

メールがめんどくさいっていうヤマタロの気持ち、今ならちょっとだけ分かるかも。
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