新撰組と一人の少女-sinzyu-(再)
「この人混み…何があったんだろうね。」
「人が倒れてるの。」
「え…??」
「さっき、不逞浪士に襲われてて…。ほら、あの人。」
佳代ちゃんが指差す方を見てみると…。
「パパっっ!!!!!!!」
そう。
そこに倒れていたのは、私のパパだった。
私はパパに駆け寄ると、必死に叫び続けた。
「パパっ!!目を覚まして!!」
すると、パパの瞼が少しだけ開いた。
「…真珠…。」
「パパ…!!」
「…パパは、もう死ぬんだ…。これからは…一人で…生きていくんだぞ…。」
「いやっ!!死なないで、パパ!」
私はパパの手を強く握った。
涙がこぼれ落ちてくる。
でも、パパは私を残して、死んでしまった。
目を閉じて、息をしないで。
「パパーーーっっ!!!!!」
どんなに泣いても
どんなに叫んでも
どんなに呼んでも
パパは目を覚まさない。
もう天国に逝ってしまったのだ。