Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
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アルコールのにおいがする……。


声が…聞こえる……。


目を開けようとするが、瞼が重たくて思うように開かない。



『……こ、こ』

「京ッッ!?」



首を動かすのもだるくて、目線だけを声のする方へ動かした。


そこには目に溢れんばかりの涙を溜めたお袋がいた。



「今院長先生呼ぶわね!!」



院長先生…あぁ…ここ、病院か……。


どおりで嫌なにおいがするわけだ。





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