Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
「お待たせぇぇ!!」

『もう買い物はいいのか?』

「うんっ!待っててくれてありがとう」



幸せそうに笑いながら、大切に妹への土産を抱えたまりあと水族館を後にした。


外に出ると、もう日が沈み暗くなろうとしていた。



『送っていく』

「いいよ!!」

『一応女だからな』

「一応じゃなくて、ちゃんとした女の子だもんっ!!」



思ったとおりに反応するまりあが面白くて、ついからかっちまう。


とりあえず途中までは帰る方向が一緒だから、電車に乗った。



『眠かったら寝てろ』

「眠たくないよ。まだ興奮してて逆に目が冴えちゃってる!!」

『…お子ちゃま』



俺の言葉に不貞腐れたまりあは、頬っぺたを膨らませて窓の外を見だした。


やっと静かになったと思い、俺がそのまま眠ってしまった。






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