Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
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大量にある児童書の中からなんとか3冊選び、今はファミレスで休憩している。


目の前ではまりあがチョコレートパフェを美味しそうに頬張っている。



『口元にチョコが付いてんぞ』

「えっ!?嘘!?」



鏡を慌てて取り出し、自分の顔を見て少し恥ずかしそうに笑うまりあ。


まりあを見ていて思うけど、こいつは今子供と大人の中間に立ってるんだろうなと思う。



「一緒に選んでくれてありがとね。私1人だったらもっと時間かかってたよ」

『そうだろうな。まぁ見つかって良かったな』

「うん!!」

『子供に本をプレゼントすんのか?』

「違うよ、読んであげるの。面会の終了時間後に寂しい思いをしている子たちの気持ちを、少しでも紛らわせてあげられたらなと思って始めたんだ」



まりあらしいなと思った。


思っていても、中々出来ることじゃない。






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