Maria ~私の心を貴方に捧ぐ~
今日何回教室の時計見てんだよってくらい、見ている。


まりあに電話してもでねぇし…。


どっかで倒れたりしてねぇよな?


あいつ最近体調悪そうだったし……。


教室の窓から外を見てまりあを探すが、人が多すぎて全く分かんねぇ。



「京ちゃんッッ!!!!」



後ろから呼ばれ振り向くと、そこには息を切らして肩を上下に動かしているまりあがいた。



『遅ぇよ!!』

「ごめん!!寝坊しちゃったぁぁ!!」

『電話にも出ねぇし』

「えっ!?電話!?」



まりあはバッグの中を慌しくあさくり、携帯を取り出し画面を見てバツの悪そうな顔をする。


まりあらしいっちゃまりあらしいけど。






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