天体観測
今日で捜査開始四日目になる。
あれから二日間、日中はHIRO、日没後は現場検証に、時間を費やした。と言っても、成果という成果はあがっていない。僕らは、僕の仮説に従い、隆弘があのとき通った可能性がある道を、粗方調べてみたけれどそれでもやはり何も見つからなかった。
僕らは途方にくれて、HIROのカウンター席に座っている。マスターはテーブル席にいる村岡と雨宮と意気投合して、かれこれ二時間は話している。
空は憎らしいほど青い。
村岡と雨宮は、捜査二日目、ひょっこりHIROに現れた。それは完全に村岡の興味本位らしく、二人は現場検証をせずに、ずっとマスターと三人で話していた。
「どうするんよ」
恵美は疲れとストレスでひどい顔をしている。普段は化粧なんてしないのに、今はうっすらファンデーションを塗っている。
「どうするって……わかんないな。正直疲れた」
「私もや……」
今年ほど夏の暑さを恨んだことがあっただろうか。珍しく流れているラジオは今日も猛暑日だと告げている。
あれから二日間、日中はHIRO、日没後は現場検証に、時間を費やした。と言っても、成果という成果はあがっていない。僕らは、僕の仮説に従い、隆弘があのとき通った可能性がある道を、粗方調べてみたけれどそれでもやはり何も見つからなかった。
僕らは途方にくれて、HIROのカウンター席に座っている。マスターはテーブル席にいる村岡と雨宮と意気投合して、かれこれ二時間は話している。
空は憎らしいほど青い。
村岡と雨宮は、捜査二日目、ひょっこりHIROに現れた。それは完全に村岡の興味本位らしく、二人は現場検証をせずに、ずっとマスターと三人で話していた。
「どうするんよ」
恵美は疲れとストレスでひどい顔をしている。普段は化粧なんてしないのに、今はうっすらファンデーションを塗っている。
「どうするって……わかんないな。正直疲れた」
「私もや……」
今年ほど夏の暑さを恨んだことがあっただろうか。珍しく流れているラジオは今日も猛暑日だと告げている。