いつかはお兄ちゃんと、バージンロードを歩きたくて・・・
お兄ちゃん・・・大好きだよ・・・


「えっ!?」


すると雄志は近付いてくる楓花の肩をそっと持った。


「楓花、ありがとう。」


そして雄志は楓花のおでこにそっとキスをした。


「お兄ちゃん・・・」


楓花はそんな雄志の顔を見つめた。


ダメなんだね・・・
私じゃダメなんだね・・・

お兄ちゃんの一番にはなれないんだね・・・


楓花はまた涙がこぼれ落ちた。


「楓花・・・」


雄志は楓花の頭をやさしく撫でた。


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