学園奉仕活動
「大丈夫だって。ここの店主は、俺等の好きな“アレ”な人なんだよ」


「アレな人て、なんやねん」

と、ゴリラは“アレ”の正体が分かってないようで、そう言うが


「僕等の好きなアレ?・・・・・・・・・・・・っ!」


ロピアンはそう呟いたかと思うと、直ぐに“アレ”の正体が分かったのか目を見開いた。


「ま、まさかそんなっ・・・・・でも・・・・ええっ!・・・・ほんとにっ・・・・?」


心底驚いた様子で「あわわわ」とテンパり、水をテーブルにぶちまけたりしているロピアンだが、幸か不幸か店主はアレの人なのだ。

「ロピアンは“アレ”が何か分かったん?てか“アレ”ってなんなん?」


置いてきぼりをくらった顔で、ロピアンと俺を交互に見て、ゴリラがそう言うので、そろそろ答えを教えてやることにする


まあ、飽きたしね、このくだり。


「ここの店主は、ツンデレだ」


「えっ!・・・・・・・」


固まるゴリラ。


「っ!やっぱりっ!――――うわぁっ!またやった!」


水を入れ直したコップを倒し、更にテーブルを水浸しにするロピアン。


「事実だ。まあ、少しばかりツンが強いがね」


「で、でも、ハゲオヤジやでっ!?」


失礼な事を言うゴリラだ。


まあでも、見た感じ普通のハゲた小太りオヤジだ。


んで、ツンデレだ。


「良かったな、ロピアン」

世界を救うとまで言っていた程、ツンデレ好きなロピアンを祝福する意味で、俺は満面な笑みを作り親指を立てやった


が、ロピアンは喜ぶどころか

「良くないよっ!オヤジは頑固オヤジが乙だよっ!」

と、テーブルを叩いて抗議する


て言うか、そもそも頑固オヤジの何が乙なんだ?コイツ。


「流石にちょっと、信じられへんわ」


と、ゴリラはまだ信じていないようで、店の奥から厨房に戻ってきた店主を目で追っている。


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