学園奉仕活動
「・・・・・・・」


と、言ってもだ、こんな真のオイラをゴリラに知られるわけにはいかない・・・・・・


だがどうする?なんやかんや言っても振り返りたくないんだぞ?


俺は振り返らない男、前だけ向いときゃいいんだとか言った所で、1日――いや、半日持つ筈がない


よく振り返るんだ、俺は

背後と過去を気にする男なのだ、俺は。



本当にどうしようか?


と、顎に手をやり、更に思案し出した時


「と〜う」


無感情の声に次いで『ムニッ』っと鼻を摘ままれ、視線を上げてみると、元のテンションに戻ったどらさんと目があった。


「・・・・・・・」


いきなり摘ままれ―――てか、どう摘ままれようが、こう言うしかないだろう。


「あの・・・・・・・何してるんですか?」


すると、どらさんは首から下げた鈴を弄りながら



「変な声だ」


その一言だけだった。


人の鼻を、汚いティッシュを捨てる時の様に、人差し指と親指で摘まんでおきながらこの一言だ・・・・・・・・・・

しかも、鈴を弄ってる所を見る限り退屈なんだ


どらさんの癖の一つ『退屈なら鈴でも触ってよう』なのだ・・・・・・・




いや、じゃあ解放しろよ、俺の鼻。


「そら、鼻摘ままれりゃ、どこぞのアイドルグループの一人みたいになりますよ。さあほら、早く鼻返して」


子供に言い聞かせる様に言うと、どらさんは


「寝る」


の一言だ。


まあ、幸い鼻は、俺一人レジスタンスのお陰で解放されたが・・・・・・・


「・・・・・・・すぅ〜」


抱きつくように様に倒れてきたかと思うと直ぐ様寝息を立てている・・・・・・・



猫だ・・・・・・・猫でも様々な性格が居ると思うが、どらさんは純度100%のマイペース猫だ。


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