学園奉仕活動
「おい、ゴリラよ。ゴリラよ、おい。教科書を見せて後れ馳せながらぁ〜〜―――死ねっ」


見せてもらう気満々な俺は、自分の机とゴリラの机を戦隊ヒーローもビックリな程、素早く合体させた。


「なんで普通に頼まれへんねん。ゴリラ言うな、ボケ。お前が死ねっ」


とか言いながらもちゃんと見せてくれる優しいゴリラである。


「いやいや〜・・・・・」


本当にさ、ゴリラと言う生き物は優しいんだよ


握力は物凄いけど、自分の檻に落ちた子供を助けたりしたこともあったりで、ちゃんと力の加減ができるんだ


しかも、鬱になるくらい繊細で―――



「貴っ様ぁあああーーっ!!私は断じて――――――」


「こら、鬼白。授業始めるから早く座れぇ」


アリスは怒鳴り込みに近い感じで教室に入って来たが、じろさん(担任)に怒られ、怒り冷め止まない感じだったが、渋々といった風に従い、俺を物凄く睨みながら自分の席へと向かって歩き出した。


「・・・・・・・・・・また、なんかしたん?」

と、ゴリラは睨みながら過ぎていくアリスを見ながら聞いてくるが


「いや、特になにも」


涼しい顔でそう返す。


俺は何もしていない


人間、過去は見ず、未来だけを見て生きていくもんだ、だから俺は堂々としていよう。


「なんで顔を隠すんや。正直に言いなさい」


「や、やめろよぉ。涼しげな顔がぁ〜」


「あかん!」


ゴリラにゴリラの教科書を奪い取られてしまい、俺は正直に言うことにした。

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