レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「……っ」

背筋にゾクゾクと何かが走った。


 ……やっぱり、本多君は意地悪だ……。


「……あ、ほら。また、間違えてるし」

「っひゃあ!」

ペロッと耳を舐めた。


「ん?」

「……っ、み、耳……っ、舐めっ」

「だって、間違えてばっかだし。やる気あんの?」

「あ、あります!」

「ふーん。……じゃあ、やる気見せろよ」

「え?」

やる気を……見せる?


「今からテストをするから、全問解いたら認めてやるよ。……参考になるものは置いておくから、調べながらでいい」

「……っ、やってみせます!」

「よし、オッケー」

本多君は口の端を上げて、笑ってみせた。
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