レンアイ指導室~甘々な指導~【完】
「ん。菅原」

いろいろ考えていたら、本多君の手が目の前に差し出されていた。


「着いた。危ねぇからさ」

私は本多君の手を取った。

すると、本多君は手を引っ張ってくれた。


「……っと。大丈夫か?」

本多君の胸に飛びつく形になった私。

私の背中に手を回してくれた。


「はい。ありがとうございます」

がっしりとした体つき、私は初めて知る男の子を知って、心臓の音がうるさくなる。


「……じゃあ、出るか」

本多君に手を引かれて、出口を目指す。


 ……本多君、一言もしゃべってくれない。

どうしたのかな?
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