カンボジアのコト

出発前

私も、シャワーを浴びてさっぱりし、飛行機に乗っても大丈夫な匂いになった。
なんだかね、街の中を歩いているときは、少しくらい、臭くても平気なのよね。
…さすがに、コンビニなんか行くと、
「臭いわ、この人」って顔で見られるけどさ。
改めて、さっき来た先生にご挨拶、と引率の先生の部屋を訪れたら、奥さんが来ていた。
全員準備できたなら、予定より少しはやいけど、出発しましょうか。
予定より少し早くても、飛行機離陸2時間切ってます。
荷物を車に積みながら…意外に時間がかかる。
信号も特にないし、空港へ向かう道は、すいすい進む。
(注:現在は、こむ)
が、結局、空港についたのが、1時間を切っていたように思う。
ガイドとは、手を振ってわかれた。
ガイドは、空港の入り口までしか入れません。
なぜか知りませんが、飛行機に乗らない人は、空港の中に入れないのです。
それを律儀に守るカンボジアの人ってすげえ。
ガラス張りの空港に、ビッタリはりつくカンボジアの人達。
今更ですが、この旅は授業の一環ですので、チェックインを、生徒達にまかす先生。
2人の生徒がチェックインに挑戦。
…帰ってこぬ。その上、
先生ー!!と大声で呼ぶ。
先生が歩いて行く。
残った人達もついていく。
何事?
チェックインの受付時間が終了しています。
席は他の人で埋まりました。
って。
どうすんの!?帰れないの!?と、私は嬉しそう。
先生がキュッと眉間に皺をよせ、相手にすごむ。
乗るって連絡したでしょ!!
でも、席は、すでに埋まってしまいました。
と言っても、それを、なんとかするのが、あんた達の仕事でしょ!
と一歩もひかない。
こうして、粘ること、数分。席を勝ち取った。
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